面接を知って、面接を大攻略。面接の心理学

面接を知って、面接を大攻略。面接の心理学

 就職や入試などの際に、面接が課せられていることが多いです。この面接に苦手意識を持っている方も多いのではないかと思います。実際に、せっかく筆記やエントリーシートがクリアできたのに、面接で緊張してしまって上手くいかなかったという経験がある方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は面接について心理学的に解説するとともに、面接と緊張感の関係を理解し、その改善方法についてお伝えしたいと思います。

目次

  1. 面接の種類 - 面接には3つの種類がある –
  2. 面接でなぜ緊張してしまうのか?
  3. 面接での緊張を和らげる方法
  4. 面接で自分を上手く伝えるには? – 対人魅力を活かす –
  5. まとめ

【1】面接の種類 - 面接には3つの種類がある –

 そもそも「面接とは何か?」ということを、まず知っておく必要があります。緊張感が生まれる最大の理由は「知らないことは不安に感じるか」というものなのです。従って、緊張を和らげるためには「相手の正体を知る」、つまり面接とはなんぞや、ということを理解することが大切なのです。
一口に面接といっても、心理学的に面接には、実は3つの種類があり、それぞれ特徴が若干異なります。

(1)構造化面接

   あらかじめ決められた手順に沿って、決められた質問項目によって実施する面接。対象者が質問にどのような回答をしても、手順や質問内容が変更されることはない。就職活動における面接などでは、時間の関係で集団面接の際にこのアプローチが用いられることもある。また、4次・5次面接などのように採用までの面接回数が多い場合に、1次面接で用いられることが多少あるものの、基本的にアンケートで代用できてしまうので、実施される頻度は少ない。

(2)半構造化面接

   あらかじめ決められた手順に沿って、決められた質問項目によって面接を進めていくが、面接過程において対象者がどのように回答したかや、会話の流れによって質問の順番や表現を変えたり、当初の予定になかった質問項目を加えたりする面接方法。企業における採用面接や学校の入試面接などのほとんどは、このタイプに該当する。

(3)非構造化面接

  概要や大枠のテーマのみを決め、質問項目などの詳細は予め準備せずに、対象者と自由なやり取りをする面接方法。対象者が何を述べるかによって、その後の会話の展開や質問の内容が大きく変わる。企業の採用面接の場合、最終面接などの後半で実施されることが多い。

 このような面接の種類と構造を理解しておくことで、自分がこれから挑む面接がどれに該当するのかによって、事前に対策をすることが可能です。これは面接における緊張感を和らげ、自分らしさを発揮できる可能性を高めることにも寄与します。企業側から「第1次面接は楮化面接です」と明示はされることは少ないでしょうが、OBの方などに確認することで、面接の種類を事前に把握することができるので、予め情報収集をしておくと良いでしょう。

【2】面接でなぜ緊張してしまうのか?

(1)緊張とは何か?

 面接で緊張してしまうという人は多いのではないかと思います。緊張とはモチベーションが発生している際に必ず伴うものであり、面接以外にも、私たちのあらゆる行動の背景に存在しています。つまり、緊張感 = やる気がある、という意味であり、けして悪いことではないのです。緊張感を持って面接に臨むことができるということは、面接前から真剣に考え、そのまま高いモチベーションを維持したまま当日を迎えることができている、ということなのです。しかし、面接中に緊張感が高まり過ぎて、上手く対応できなくなってしまっては元も子もない、というのもたしかです。では、面接でなぜ緊張してしまうのでしょうか。

(2)面接と緊張の関係

 面接で緊張してしまう大きな理由の1つは、イニシアティブが自分にはないと思い込んでいるということが挙げられます。自分は“採用される側”であり、面接官が絶対的な存在で、自分には自由も余裕も与えられていない、と考えて面接に臨む人も多いかと思われます。これでは、面接官の一言一言どころか、一挙手一投足にまで緊張してしまいます。
しかし、ここで前述の面接の種類の話を思い出してみてください。構造化面接には、面接を受ける側が何をしたところで、面接の流れが変わることはありません。ですが、就活や入試の面接において、構造化面接が実施されるケースは少ないです。むしろ半構造化面接や非構造化面接の方が、就活や入試の際に多く実施されるものです。そして半構造化面接と非構造化面接の場合「面接を受ける側の受け答えによって、面接の流れが変化する」という特徴があります。つまり、面接のイニシアティブは面接官側だけでなく、「面接を受ける側」にも充分にあるということです。

(3)面接の実際

 緊張感は、自分が主導権を全く持っておらず、何が起きるか予想できない、という場合に高まります。しかし、実際には、面接される側にもある程度の主導権があり、「自分がこんな応答をしたら、当然、面接官はこんな風な質問をしてくるだろう」という予想も立てられます。緊張は、このように面接に対する認識を変えることで低減させることができます。
また、面接における緊張は「自分が質問に答える場」だという認識から生まれることが多いです。しかし、面接は実は「面接官に質問をさせる場」でもあるのです。端的な回答でスムーズに面接が進むのも悪いことではありませんが、面接官が「質問したくなるような余地」を残しておくことで、自分が「面接官に質問させた」という立場になることができます。つまり、緊張は自分が“その場における主役になる”ことで、大幅に緩和することができるというわけです。また、このように、より強くイニシアティブを取り、自分が場をコントロールしている感覚を得ることができれば、「いつもの自分」や「自分らしさ」を存分に発揮することもできます。

【3】面接での緊張を和らげる方法

 いざ面接本番、というタイミングでそれまでの自信が揺らいでしまう、ということもあるのではないでしょうか。途端に緊張してしまい、それまでの「面接は自分が主役」という感覚も薄らいでしまうかもしれません。そんな時に、比較的簡単に緊張を和らげる方法があります。

(1)呼吸法

   緊張は息をゆっくりと息を吐くことで和らげることができる、ということが科学的に証明されています。しかし、大きくゆっくりと息を吐くためには、まず息を吸う必要があります。そこで、鼻から5秒大きくゆっくりと息を吸い、口から大きくゆっくりと息を吐く、これを何度か繰り返すだけで、副交感神経が優位なリラックスした状態になることができます。

(2)筋弛緩法

   緊張している状態では、自然と筋肉に力が入ってしまいます。逆に言えば、筋肉の力が抜けている状態はリラックス状態であるといえます。漸進的筋弛緩法は筋肉の力を抜くことで、副交感神経が優位な状態を作り出すリラクゼーション技法であり、以下のような手順で、まずは一旦力を入れ、それから抜くことで、緊張を和らげることができます。

 1) 腕を伸ばして両手の親指を中にして握りこぶしを作る。
 2)力を入れて、筋肉を一旦、緊張状態にする。
 3)息を吐きながら力を抜き、力が抜けた感覚やリラックスした感覚を味わう。
 4)息を吸って止め、両肩をすぼめ、一時的に緊張状態にして、その状態を意識する
 5)息を吐きながら力を抜き、力が抜けた感覚やリラックスした感覚を味わう。
 6)息を吸って止め、顎を引いて鼻と眉間にシワを寄せ、口をすぼめて目を閉じ、力を入れる。
7)息を吐きながら力を抜き、顔の力が抜けた感覚やリラックスした感覚を味わう。

【4】面接で自分を上手く伝えるには? – 対人魅力を活かす –

 就職活動における面接などの重要な場面では、自分を上手く伝えられることで、採用もさることながら、企業側との間で最適なマッチングが可能となります。しかし、面接で自分を上手く伝えるのが苦手だという人も多いでしょう。これは前述のような緊張感を原因とする場合もありますが、それ以外にも初対面の人と上手にコミュニケーションがとれないという原因によるケースが多いものです。重要な面接を既知の人物との間で行うということは恐らく非常に少ないと思います。そこで、初対面の相手に好印象を持ってもらうために、社会心理学における対人魅力に関する理論を活用するという方法があります。

(1)類似性による魅力

 私たちは“似た者同士”である相手に対して魅力を感じます。面接の場では、その場にいる面接官と“似た者同士”であることをアピールする機会はあまりないかもしれません。ですが、より重要なのは、企業や学校などの組織側と自分との類似性をアピールすることなのです。企業理念や学校の風土などの要素は、組織の“パーソナリティ(性格)”を表す重要な要素です。理念や風土と自分に類似性・共通点があるということをアピールできれば、自分のより魅力的に伝えることができます。また「自分と相手(企業など)は似ている」ということが頭にあるだけで、安心感が生まれ、緊張感を和らげることができ、「ありのままの自分」や「自分らしさ」を維持できます。

(2)相補性による魅力

   私たちは自分と似た人物に魅力を感じると同時に“自分にないものを持っている人”にも魅力を感じます。これが相補性です。一見、相補性と類似性は相反するように感じるかもしれませんが、相補性は“自分と正反対の人に魅力を感じる”という意味ではなく、あくまで“足りない部分を補ってくれる人”に対する魅力なのです。テクニックとしては、まず自分と企業等の採用側の“類似性”について言及し、その後で「自分は御社にはない要素を持っています」という相補性の魅力について述べると良いでしょう。この流れなら、まず“似た者同士”という観点から好意的な印象を持たれた上で、さらに“足りない部分を補えます”というアピールが強く刺さるわけです。

まとめ

今回は面接について心理学的な観点から解説するとともに、面接と緊張の関係や、緊張を和らげる方法について解説しました。緊張はパフォーマンスを増加・維持するための重要な要素なので、無くなってしまうことも問題です。そのため、緊張を上手くコントロールし、緊張感を使いこなすということが大切なのです。心理カウンセラーなどの専門家は緊張感をはじめとする様々な感情のコントロールに関する科学的な知見を有しています。もし、面接等における緊張感について相談したい場合は、是非、ホッとライフを利用していただければと思います。

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