オンライン相談って、何?(1) – 誰に相談するのが良いのか? –

オンライン相談って、何?(1) – 誰に相談するのが良いのか? –

 現在、オンラインでの相談やサポートが急速に増えつつあります。パソコンやスマホで手軽に悩みを相談できるのは非常に便利なことであり、メンタルへルスの維持・向上にも貢献すると考えられます。しかし、対面で直接専門家と会って相談するのと、オンラインで相談するのでは、何がどう違うのか、よく分からないという方も多いかと思います。また、精神科医と心理カウンセラーは具体的に何が違うのか、心療内科とカウンセリング・ルームはどう違うのかなど、一般の方には分かりにくい部分も多いのではないでしょうか。そこで、今回はオンライン相談の基本的なことをお伝えするにあたり、そもそも「悩み相談」という業界全体について、丁寧に段階を追って解説していきたいと思います。特に本コラムでは、「誰に相談するべきか?」という観点から解説していきます。

目次

  1. 家族や友人に相談する
  2. 経験者に相談する
  3. 医師に相談する
  4. カウンセラーに相談する
  5. まとめ

【1】家族や友人に相談する

 家族や友人に悩みを相談した経験がある方は多いかと思います。これは日常的な行動に思えるかもしれませんが、心理学的にはストレスに対して効果的であることが判明しています。家族や友人に何かを相談することは専門用語でソーシャル・サポートとよびます。家族や友人は専門家ではないので、専門的な見地から問題を検討したり、科学的に問題を解明したりすることができません。しかし、悩みを改善・解決することができなかったとしても、「誰かに悩みを相談した」ということ自体にストレス軽減効果があります。また、「私には悩みを相談できる相手がいる」という認識を持っているだけでも、ストレス軽減効果があることも判明しています。
  家族や友人への相談は「悩みを解決すること」を一番の目標に置いてしまうと、相談される側も重荷になってしまうかもしれません。しかし、ソーシャル・サポートという観点から、悩みを一人で抱え込まずに「とにかく、誰かに話す」や「自分には相談相手になってくれる人がいるんだと思う」という部分をクローズアップすると、充分なメンタルケア効果を発揮すると考えられます。また、オンラインという観点からも、メールやLINEなどで家族や友人に悩みを相談することにも、ある程度のストレス軽減効果があります。

【2】経験者に相談する

 自分と同じ悩みを抱えている人、さらに言えば、同じ悩みを克服した人に相談するというのも、効果的な選択肢であるといえるでしょう。恋愛相談なら恋愛経験が豊富な人、子育ての相談なら同じくらいの年齢の子どもを持つ母親、会社経営の相談なら経験豊富な経営コンサルタント、というわけです。経験者 = 専門家では必ずしもありませんので、身近な家族や友人にも「経験者」はいる可能性があり、比較的簡単に適切な相談相手を見つけることができかもしれません。
 経験者に悩みを相談する際に気を付けなければならないのは、あくまで「個人の経験」に依拠した相談対応しかできないということです。たとえば、外科医は自分が骨折した経験があるから外科医をしているわけではなく、医学という科学的な背景をしっかりと習得した上で、専門家としての対応を実施しています。経験者には専門性やアカデミックな背景が薄いことが多く、非常に狭い幅でしか相談対応ができないケースが多いです。人によっては「自分はこれで良くなったんだから、あなたも同じようにすれば絶対に良くなる」という一方的なアドバイスや、そこから派生した商品・サービスのセールスを行っているという問題もあります。また、経験者からのアドバイス通りにして、仮に改善が見られなかった場合、経験者にもそれ以上の知見がないので、行き詰ってしまうことになります。これに対して、医師やカウンセラーなどの場合、Aというアプローチで解決しなければ、Bというアプローチに変更というように、豊富な知見から相談対応を実施してくれます。また、オンライン相談という観点から考えると、経験者に相談するというコンセプトは「yahoo知恵袋」などに投稿し、それに対する回答を得るというのが身近な例であると言えます。

【3】医師に相談する

 医師に悩みを相談するということは、基本的に病院などの医療機関に足を運ぶことになり、その「悩み」は医学的な見地から「何らかの病気およびその症状」という観点から対応されることになります。そのため、悩んでいるくらいで病院に行くのは大袈裟だと考える人も多く、メンタル面の問題に関して医療機関を受診するハードルは非常に高いといえます。また、「5分診療」などのように短時間で終わってしまって、あまりしっかりと話を聞いてくれないという悪いイメージをお医者様に持っている方も多いかもしれません。しかし、これには大きな誤解があります。法律上、病気の診断と薬の処方という2つの業務は医師免許を持つ医師にしかできない仕事です。そのため、医師は何よりも最優先でこの2つを実施しなければならない立場にあります。1日に何十人もの患者に対応をすることを考えると、1人1人に30分や1時間などの長い時間を割いて話を聞くのは非常に困難です。そこで、第一優先に「医師しかできないこと」である、診断や薬の処方を実施することに注力し、じっくり話を聞くのはカウンセラーなどの他職種の専門家に任せることが多いです。
 もし、悩みを医師に相談したい場合、単に診断書や薬が欲しいのではなく、「しっかりと自分の話に耳を傾けて欲しい」というのであれば、その旨、必ず最初に医師に伝えることが重要です。医師からカウンセラーを紹介され、それ以降、医師による問診がなくなるケースもあります。また、医師は診断と薬の処方のみ、カウンセラーがカウンセリングのみを担当するというアプローチが取られることもあります。医師とカウンセラーが分業して対応する場合は、専門家間で情報を共有されるので、悩みが改善すれば、薬の量を減らしたり、カウンセリングの頻度を減らしたりなど、適切な対応をとってもらえます。ただし、オンライン診療というものは、日本ではまだまだ普及しておらず、メールやLINEで医師にメンタル面の相談に乗ってもらうことは、基本的にできません。また、前述のように医師の最重要業務は診断や薬の処方であり、これらはオンラインでの実施が非常に難しいという側面があります。 

【4】カウンセラーに相談する

精神科医と心理カウンセラーがどう違うのかが良く分からないという方も多いかと思われます。前述のように、医師は医師免許を持っている人であり、精神科医や心療内科医などが該当します。心理カウンセラーは医師免許を持っているのではなく、何らかのカウンセラー資格を取得している人であり、公認心理師や臨床心理士などが代表的な資格です。前述のように「しっかりと悩みに耳を傾ける」のが、心理カウンセラーの仕事です。「悩み相談」というカテゴリーであれば、医師よりもカウンセラーに相談する方がマッチするケースも多いと考えられます。
ただし、カウンセラー資格というものは無数にあり、一般の方には区別がつかないものでもあります。資格によっては3ヶ月程度で取得できてしまうものや、試験がないもの、数回の講習受講だけで取得できるものなど、様々なタイプがあります。基本的に、長い時間をかけて勉強し、難しい試験をパスしなければ取得できない資格の方が習得できる知識・技術が高く、適切な悩み相談を実施してくれると考えられます。特に公認心理師や臨床心理士は大学院の修士課程を修了していることが資格試験受験の基本条件になっており、レベルが高くポピュラーな心理カウンセラー資格であるといえるでしょう。ただし、大学・大学院で学ぶのは「直接対面した状態で実施する相談・支援」のやり方であり、非対面のオンライン相談のやり方を学ぶ機会はほぼありません。そのため、カウンセラー資格取得後に、個別にオンライン相談に関する勉強をしていないと、効果的なサポートは難しいといえるでしょう。
オンライン相談の現場では、現状、心理カウンセラーが専門家として対応することが多いです。ホッとライフなどのサービスに登録し、カウンセラーとして採用されている方々の中には、公認心理師や臨床心理士もいらっしゃいます。また、しっかりと「オンラインでの相談対応」に関する知識・技術を身に着けた上で、はじめて登録が許可される場合もあります。さらに、ホッとライフのように、悩みの種類に応じて、相談者が専門家を選ぶことができるマッチング・システムを採用しているところもあります。オンライン相談はまだスタートしたばかりのサービスなので、これらの情報を参考に質の高いものを選ぶことが大切です。

【5】まとめ

今回は「誰に相談すべきか?」という観点から、悩み相談について概観してみました。ホッとライフのようなオンライン相談サービスは増えてきていますが、誰が相談対応するのかという観点で見ると、基本的には医師以外の何らかのカウンセラー資格取得者が相談対応を実施するものが多いです。その中でも、ホッとライフは、社会的信頼性の高い資格を持つ専門家が多いので、是非、利用してみていただければと思います。ホッとライフでは、悩みの種類に応じて、相談者が専門家を選ぶことができますので、あなたの悩みにマッチした専門家を探してみてはいかがでしょうか。

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